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皆さんは『ステルス・マーケティング』という言葉をご存知でしょうか? 先日、CBSドキュメントを見ていたら出てきた言葉なんですが。 例えば、「コーヒーショップにノートPCを持ち込みゲームをプレイする男」、「通行人に写真撮影を頼むカップル」、「カフェで隣客からタバコの火を借りる女」。 どれもごく自然で、どこの街にもありがちな風景。 ただ、違うのはそれが役者の演技であり、セールス行為であるということ。 彼らは強引にセールスを迫る事をしなければ、自身がセールスマンである事も明かさない。 ゲームに興味を持った人間がいればメールアドレスを聞き出し、商品情報をメールで送るだけ。 写真撮影を頼んだ人間には最新のカメラ付き携帯電話で写真を撮影させ、火を借りた人間にはさりげなく自分の吸う新銘柄のタバコを紹介する。 決して彼らは大声でセールスをせず、逆にセールスと相手に悟られない様にさりげなく商品の試体験や紹介をする。 最新のトレンドを友人等の口コミから得る事を好む今のアメリカ人にはこういうセールスが増えつつあるらしい。 人の善意を逆手に取ったこのセールススタイルは詐欺的で倫理的にも問題はあるだろうが、人によっては新しい宣伝方法として歓迎する人もいる。 日本にも導入されるのかわからないが、あなたは歓迎派?それとも否定派? 話をちょっと戻そう、タイトルの『COWBOY BEBOP!?』というのは、アメリカでCOWBOY BEBOPの宣伝活動をしている会社がそのVTR中に出てきたから。 何でもその会社では社員がネットの掲示板やチャットルームに自身の素性を明かさずに商品の紹介をしているという。 ここまでは日本でも普通にありそうな話だが、この会社では更にその作品の普通のファン(番組では13歳の男の子を紹介)にもポスターやTシャツ等のグッズと引き換えに、ネット上で商品の告知行動をさせているというのだ。 私自身、気になる商品があるとネット上の評価サイトを見て回ったりするし、それがネットの利点でもあると思っていた。 でも、この様に利害を含んだ評価が存在するとなると、これからは少し眉唾もので評価を見ていかなければならないだろう。 また、社員やグッズ欲しさに宣伝に走るファンが掲示板やチャットルームを荒らすとなると、ブログの様な個人が特定されてる方が重宝されるかもしれない。 まぁ、それには見る目の肥えたブロガーの存在が前提なのだが。 私もこの自分のブログ内でいろいろな作品を紹介したり評価したりしている。 そんな中で私が一番念頭に置いている事は作品の良い部分を探すということ。 「もしも自分の好きな作品を酷評されていたら、相手はどう思うであろうか?」 そういう事を考えると、ネガティブな要素は避け、なるべくポジティブな部分を書けば誰も傷つかないし、誰も不快な思いをせずに済む。 そう思っていたが、これでは上記の様な宣伝マシーンとさして変わらないのではないであろうか? なので、最近は作品のポジティブな部分を書くのではなく、自身がポジティブな姿勢で書く事が大切なんだと考えている。 ニンジンやピーマンを子供の様に避けて否定するだけではなく、嫌でも一回食ってみて、それのどこがどう嫌いなのか?どこをどう調理すればおいしく食べられるのか? そういう前向きな目で物事を見つめる事が大事なんじゃないかと、この番組を見て痛感した。
by sukima-kaze
| 2004-11-17 16:54
| テレビ・芸能
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